二次元メモ帳

アニメ、ゲームなどの考察ブログ。

ターンAガンダム感想 終わりある生の素晴らしさとは

ターンAガンダム感想

ターンAガンダムを見終わったので感想

記事の性質上、最終回までのネタバレを含みますので未視聴の方はご注意ください

 

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 ターンAガンダムを視聴したのはAmazonprimeで無料で見られたから、たまたま見たというだけですが、非常に素晴らしいアニメでした。

 確かに宇宙へ行くまでの話は少し退屈かもしれません。月側と地球人たちの小競り合いを見ているだけですが、その物語によいスパイスになっていたのが、ディアナとキエルの入れ替わりでしょう。

 メインはこの2人のヒロインの成長劇で、特に最終回を味わい深い物にしていたと思います。特にキエルがディアナに扮して建国宣言をするときの演説は素晴らしかったです。また、ザックトレーガーでの2人のやりとりも、お互いはほとんど顔を合わせていないはずなのに、通じ合っていることがよく分かるシーンでした。

 このアニメで特にいいと感じたのは最終回の最後の6分間の、月の繭に合わせて流れる登場人物たちの後日談です。

 非常に短い6分という時間の中に、それぞれのキャラクター達がいきいきとその後の世界を生きている様が描写されています。

 特にディアナとキエルが入れ替わったまま生活する、というのはこれまでの49話の積み重ねがあってこそ生まれる感慨深さや説得力があります。このシーンの深みというのは、1クールでは表現できないでしょう。しっかり2クールやりきった意味があると感じました。

 ディアナの最後はとても穏やかなものです。ロランに看取られ、コールドスリープをして長く生きることなく、きちんと終わりある生を全うする。この何とも言えない切なさと満足感は、これまでのディアナの葛藤をきちんと描いていたからこそ感じられるものでしょう。

 最後のディアナが眠るシーンは、死んだのか、それとも眠っているだけなのかはわかりません。ですが、ディアナもロランも、そして全ての人間はいつか死にます。たとえ、最後のあのシーンでディアナが死んでいたとしても、そこがディアナ・ソレルという人間の生の終わりだと、僕は思いました。

 なので、あそこでたとえディアナが死んでいても、僕はそれほど悲しくはありません。なぜなら、ディアナは自分のなすべきことを終え、ロランという人間に看取られ、穏やかに死ぬことができたのですから。それは、とても素晴らしいハッピーエンドだといえます。

 言葉ではもう表せないのですが、人生において、これまで満足感と切なさを得た作品はなかったように思えます。他にもギム・ギンガナムやソシエなど魅力的なキャラクターは居るのですが。僕は本当のこの6分間に出会えてよかったので、そこをピックアップして感想を終えたいと思えます。

 ありがとう、ターンAガンダム。人生で最高の経験でした。

 

 

ディアナ様はとてもかわいい

 

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